2006年11月26日
■平谷歌舞伎 仮名手本忠臣蔵【ストーリー紹介】
珍珍幕府秋の陣2006で上演した「仮名手本忠臣蔵七段目 祇園町一力の場」の様子をアップしました。
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ここは京都祇園町の一力茶屋。
春の御殿で、主君塩冶判官が高師直に対して刃傷におよび、切腹してから半年が過ぎていました。塩冶の浪士達が、遊びに興じる由良之助のところへ敵討ちの相談にやってきます。
「鎌倉に討ち立つ時期はいつ頃か。」と浪士たちは討ち入りの実行を迫ります。しかし、酒に酔って遊びに興じている由良之助は、全く相手にしません。
「酒の酔いをば覚まさせてくれん。」と、由良之助に斬りかかろうとする浪士たちを、一緒に来ていた平右衛門が「呑んだ酒なら酔わずばなるまい。酔った酒なら醒めずばなるまい。醒めて、醒めて、醒めての上の御分別。もうし、もうし。」と差し止めます。
浪士達が奥へ入った後、由良之助の息子・力弥が、塩冶の奥方顔世御前からの密書を持って現れます。由良之助は周囲にを気にしながら、これを受け取ります。
密書を読もうとしていたところへ、敵方に寝返った斧九太夫が現れ、由良之助の真意を確かめようとします。
「由良之助殿、肴(さかな)いたそ。」と、九太夫は、主君の逮夜(命日の前夜)で精進している由良之助に魚肉を突きつけます。
さらには、高師直の側近の一人、鷺坂伴内も現れます。
二人は、由良之助がわざと忘れ置いた錆びた刀を見て、敵討ちをする意思はないと思い込みますが、九太夫は、力弥が持ってきた密書が気になり、それを確かめようと縁の下に隠れます。
由良之助が密書を読んでいると、二階で酔いを醒ましていたおかると縁の下の九太夫に盗み見られてしまいます。
おかるの簪(かんざし)が落ちた音で、由良之助は慌てて密書を隠します。密書の端がちぎれているのを見て、縁の下に隠れていた九太夫にも気がつきます。
由良之助は、おかるを二階から下ろして、急に身請けの話を持ちかけます。
由良之助が去った後、平右衛門が現れ、久しぶりの再会に兄妹は喜びます。
平右衛門「しばらく見ねえうちに.、随分と綺麗になったじゃねえか。」
おかる「兄さんも立派になられましたなア。」
おかるが由良之助の身請け話と密書のことを兄に話すと、平右衛門は、いきなりおかるに斬りつけます。
何も知らないおかるに、平右衛門は、父・与市兵衛とおかるの夫・勘平が死んだことを告げます。父と夫の死を知ったおかるは途方にくれます。
平右衛門は、「由良之助様は、密書を覗き見たお前を身請けして刺し殺すつもりだ。どうせ殺されるなら、兄が手にかけ、それを手柄に敵討ちのお供に加えてもらい、お役に立とう。どうか兄に命をくれ。」と涙ながらに頼みます。
勘平の死を聞かされたおかるは、自害して兄の役に立とうと覚悟を決めます。
そこへ由良之助が再び現れ、早まる兄妹を差し止めます。
兄妹の心底を見た由良之助は、平右衛門を敵討ちのお供にすることを許し、敵を一人も討ち取らずに死んでいった勘平の代わりとして、おかるに縁の下の九太夫を討たせます。
引きずり出させた九太夫に、由良之助の怒りは頂点に達し、土に摺りつけねじつけて、無念の涙に暮れます。
「はげしき夜半の川風じゃなア。」と最後の決め台詞で幕となります。
投稿者 pikan.net | 2006年11月26日 15:48
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